210系クラウン交通取締り用覆面パトカーの見分け方

210系クラウン交通取締り用覆面パトカーの特徴･見分け方を紹介

グレードはアスリートか
210系クラウンはアスリートとロイヤルに分けられ、それぞれ
外観が異なる。交通取締り用はパンダも覆面も含めてアスリートが
採用されているので、そこを見分ける。ロイヤルとアスリートの
違いは以下のとおり。※全ての相違点を紹介していない。概ねの
ディテールを紹介する。

フロント
グリル形状がアスリートでは通称稲妻型と呼ばれる形状に
なっている。フォグランプの形状も異なる。

リア
テールランプがアスリートでは丸目4灯仕様となっている。

前期型か後期型か
アスリートと判別できたら次は前期型か後期型なのかを見分ける。
交通取締り用はパンダも覆面も含めて後期型が採用されている。
前期型と後期型の違いは以下のとおり。※全ての相違点を紹介
していない。概ねのディテールを紹介する。

フロント
フォグランプの形状が異なる。前期型は丸型、後期型は
角型で小型化され周辺のバンパー形状も異なる。

リア
バンパー下部においては前期型はリフレクターが存在せず後期型
にはリフレクターが存在する。

ブレーキランプの形状が異なる。前期型は同ランプに
メッキの縁取りが無いが後期型にはそれがある。

これら特徴から目の前の210系クラウンがアスリートの前期型か
後期型なのかを判断し前期型ならノーマーク、後期型なら交通
取締り用覆面なのではと期待し、以下の特徴を確認する。

フロント
前面警光灯
グリル奥に設置されている。

バンパー右下部のドライバユニット用くり抜き
バンパー右内側にはドライバユニット(スピーカー)が装備されて
おり、その「音抜け」を良くする為にダミーグリルの一部がくり抜き
されている。

リア
真っ黒スモークとその切り欠き
車内の様子を隠すために透過率の低いスモークガラスが貼られて
いる。ハイマウントストップランプ部分はスモークガラスは切り
欠いてある。

無線用アンテナ
ルーフにユーロタイプのラジオアンテナに偽装した無線用アンテナが
装備されている。※同アンテナを車内に装備している場合あり。

グレード標記とハイマウントストップランプのバルブ数
トランクリッドにあるグレードエンブレムは「S」であるにも
関わらずハイマウントストップランプは4灯仕様である。
市販のSグレードは6灯仕様。なお、イレギュラーで6灯仕様も
存在する。それはオプションのグリーンガラスを装着した
個体で発生する。グリーンガラスオプションにハイマウント
ストップランプがパッケージされているために仕様変更が生じる。

同クラウン覆面のパーツリストより。「ラゲージコンパートメント
ドアネームプレートNO.2」の欄に「ATHLETE S」とあるのが判る。

ハイマウントストップランプの型番。上段「81006-30090-C0」が
4灯仕様の品番。下段「81006-30100-C0」が前述のグリーンガラスを
装着した際にパッケージされる6灯仕様の品番。

サイド
アルミホイール
アルミホイールが純正非スパッタリング(非メタリック)仕様。
この非スパッタリング仕様のホイールは市販されていない。

同クラウン覆面のパーツリストより。品番「42611-30F50-」と
と記されているのはスパッタリング仕様。パトカーでもこの
ホイールを購入する事はできる。一番下の段に記されている
42611-30(以降不明)の品番が非スパッタリング仕様ホイールの
品番。もちろん市販仕様パーツリストにはこの項目が存在しない。
この非スパッタリング仕様のホイールの購入にあっては「パトカー
専用部品」という事で、当該車両の車検証と実車車体番号部の
画像をトヨタに提出する必要があるとの事。

※スパッタリング仕様ホイールを後から買い足して装備していたり、
車外ホイールに変更している場合あり。

こちらもしかりだ。

これら特徴を踏まえて、公道で遭遇する210系クラウンが交通取締り用
覆面パトカーなのかどうかを見極めていきたい。

エンジンは2GR-FSE 3.5リッターV6エンジンを搭載。最高出力は
315馬力。最大トルクは38.4キロ。

非スッパTリング仕様ではなく、スパッタリング仕様装着車。こういう
イレギュラー機も存在する。

ホイールサイズは18インチ。

ユーロアンテナ装着仕様。

これまで解説の210系クラウン交通取締り用覆面パトカーの特徴
･見分け方をしっかり押さえていきたい。

こちらは同アンテナ非装着仕様。

　こちらもしかり。

2023年現在において、交通取締り用覆面パトカーの主力戦闘機と
言えるのが同機。今後も皆様からの情報提供をお待ちしております。