世界びっくりカーチェイス2
カメラの準備はいいか?

皆様からの交通安全情報をお待ちしております。

Back Number
2023/Text No.133


白バイ警官死亡事故 有力証言「白バイはハッキリと見えていた」


2021年9月、苫小牧市柏原道道129号にて丁字路を直進で進入した
白バイと、その目前を逆走する形で右折したトラックが衝突し、
白バイ隊員が殉職するという事故が起きた。本件にに関する証人尋問
が事件から2年以上が経過した今年12月1日、札幌地裁803号法廷で
行われた。この事件は当初はトラックの運転手に不起訴処分が下った
が、検察審査会への申し立てにより再捜査が行われて起訴となった。
弁護側は「時速120キロという高速のバイクの接近を予見し、回避
することは不可能で被告に過失はない」と無罪を主張している。

この証人尋問の内容について、実際に傍聴してきたのでここに記す。
争点は被告が白バイを事前に現認する事ができたかどうかであり、
その点について事故の起きた丁字路で右折待ちをしていたドライバーが
検察側の証人として出廷した。

証人は50代後半から60代くらいの男性。乗車していたのはクラウン。
会社名義のもので、当時も仕事に係る移動で同交差点に居合わせた。
普通自動車運転免許の他に大型免許も所有。


現場を模した現場見取図。この地図は事故直後から当サイトで知り得た
情報を元に公開したもの。ここは違反車両の存在が記されているが、
裁判ではこれの存在については特に触れられておらず、また今回の証人
尋問においても証人は「白バイの先を行く車両は見ていない」と証言
している。しかしその他の部分は証人尋問で使用された現場見取図と
ほぼ同一であった。証人の車両は現場見取図内の「一時停止車両」が
これにあたる。

証言に際しまずは質問が検察、弁護人、裁判官からそれぞれあり、
証人が都度それに答えていくという形式。質問の内容は三者とも同一の
ものが多く、前述の様に争点である「被告人から白バイが見えて
いたのか」を客観的に判断する趣旨の質問が多かった。ここでは質問の
内容はおおむね省略し、それに対してどう証言したかを見ていく。

-白バイについて-
丁字路交差点の右折待ちで一時停止左右の確認を3回程行った。右を
見ると白バイを現認。赤い回転灯を点灯させながら走って来た。
赤い回転灯が点灯していたのは間違いない。白バイには太陽の光を
受けている状態であったのでハッキリと見えた。太陽の光が白バイの
金属部分に反射して眩しくて見えにくいという事もなかった。白バイ
だけではなくその景色全体が明るい感じ。テレビ等で芸能人がスポット
ライトを浴びているような感じではなかった。


白バイ側から見る現場の光景。


問題の丁字路。


トラックはこの丁字路の対向車線側から逆走インカットで右折してきた。

-トラックについて-
左を見るとトラックの姿が見えた。左右を3回確認している中、いずれも
トラックが右折するような要素は見てとれなかった。というのは右折の
為に減速する挙動もなく、またウインカーも確認できなかった。
ウインカーだけを注視していた訳ではないが、私自身が交差点を右折
しようとしているのだから、周囲の車の動きやウインカーに関しては
一定の注意力をもって見ている。


トラック側から見る現場の光景。奥が坂になっている。


坂付近の道路状況。

-事故の瞬間について-
白バイが直進し、トラックも直進した後にこちらが右折しようと
左右を見ていると、屋根材が鉄板に当たるようなバチャーンという
音が聞こえた。音が聞こえた時にはトラックが自分の車の左横に
徐行するような速度で少し進んで停止した。その時に初めて白バイが
倒れているのを見た。トラックの運転手は呆然とした様子で白バイと
倒れている人のそばまで歩いて、そこで立ち尽くしていた。私は
トラックの運転手に対して「あんた、なんで白バイが赤色灯を点けて
走ってきていたのに判らなかったのか」と尋ねた。すると運転手は
「全く気が付きませんでした」と答えた。トラックは依然として自分の
車の左側にあったので、「そこに車を置いておくと交通の妨げになるから
奥の左に寄せなさい」と言い、トラックの運転手はその通りにした。
その後私は警察が到着するまで現場の交通整理を行った。

この証言から裁判の争点である被告が事前に白バイを現認する事が
できたかという部分において、「できた」と考えるべき証拠となった
と見て良いだろう。また、証言にあるようにトラックが右折するような
挙動は無かったが、気付いたら自分の車の左横にいたという内容から
トラックが突然「逆走」する形で丁字路を右折してきた事が改めて判る。


押収された事故を起こしたトラック(左側)。


これが突然右折してきて進路を塞いだ。

裁判を傍聴していて印象的だったやりとりは、弁護人が証人に「捜査の
中で事故の原因について聞かれてなんと答えたか」というものに対して、
検察が「異議あり」とした所。「これは証人に意見を求める質問です」
とし、裁判官が弁護人に質問の趣旨を問うと「供述調書作成における
記憶の確認をしたい。供述調書にはその旨(事故原因について述べた)記載
がある」とした。裁判官は「調書に何が書かれているかにせよ、いずれに
せよ事故の原因について過失の割合を訪ねるのは「意見」であり、そもそも
その供述調書自体を証拠として採用していない」として却下している。

もう一つの印象的シーンは、トラックがウインカーを出していたかどうか
の質問に対して証人が「ウインカーは出ていなかった」とした証言に対して
弁護側がドライブレコーダー(どの車両のドライブレコーダーかは話さず)
ではウインカーが上がっているのが確認できていると話し、それに対して
証人は「少なくとも私が見ていた中ではウインカーは確認できなかった。
逆光という事もあったし、ウインカーレンズが汚れていたのでは?」と
答えた時。証人が答えた瞬間、被告の鼻が「フガ!!」と鳴り、ある表情を
した。どんな表情なのかはここでは書けない。だが私はあの時の被告の
表情を忘れない。なんでそんな凄い勢いで鼻鳴らしたんですか? フガ!!
異議あり! 異議を却下します。



当サイト情報提供者の方より頂いた航空自衛隊奈良基地画像。ありがとう
ございます。同基地には幹部候補生学校が置かれており、その幹部
候補生試験合格者向けの学校研修ツアーが行われる。これはその際の
撮影との事。


消防車両。クラシカルな印象からして配備から相当年数が経過して
いる車両と思われるが、その外観にほころびは無い。ピカピカだ。
入念に手入れされている事が判る。


このトラックは分類上の名称はなんなんだろうね。


かつて日本の空を守った歴代の戦闘機と対空ミサイル。


左はナイキミサイル。ナイキJでいいのだろうか。右はF-104Jスター
ファイター戦闘機。F-15Jの配備が整う1986年まで実戦配備されて
いた機体。当事はミサイル万能論=戦闘機不要論が華やかで、最後の
有人戦闘機とまで言われた。いつだって、戦っているのは人間のはずだ。


課業行進。この行進は同基地で開催の航空祭でも一般に見る事が
できるという。


場所は変わってこちらは奈良県大和西大寺駅北口。安倍晋三元首相
銃撃事件が起きた駅前ロータリー。事件当時とは違う道路構造に
なっているそうだ。例の事件があったからではなく、元々改修予定
があっての事だそうだ。



当サイト情報提供者の方より頂いた防災訓練画像。ありがとう
ございます。撮影は愛媛県松山市の愛媛大学。初代アルファード
消防車両と3代目ハイメディックが現地入り。訓練は構内で化学
薬品が漏れて多数の負傷者が出たという想定で実施。火災とは
異なる状況での訓練となった。


2次災害を防ぐ為に現場周辺を封鎖するバリケードを展開する隊員。
訓練の様子を伝える報道の方もいる。


第2線では指揮所が展開される。火災の時とは異なる隊員の服装。


要救助者は何人居てそれぞれどういう状態なのか。渦中へと向かう
為に化学防護服を着用する消防隊員。


現場へ。


漏れた化学物質の分析を行う。


要救助者を搬送。


要救助者自体が汚染されている場合もある。このまま救急車に
という訳にはいかない。


密閉仕様の救護設備へ。これは緊迫感のある訓練風景だ。良い物を
見させて頂きました。



先日の記事にてセドリックパトカーを振り返る企画において覆面編を
お届けした。今回は同企画のパンダ編でお送りする。今現在、道警に
残るセドリックパトカーは果たして何台なんだろうか。角張った
フォルムがいかにも役所の車両という雰囲気を滲ませていたこれら
パンダの姿をもう見る事はできない。こちらのセドパンダは虻田郡
ニセコ町羊蹄 国道5号での撮影。札幌方面倶知安署交通課所属機。


搭載レーダーはRS-710CD。車体もそうだがこのレーダーについても
新スプリアス規定の関係で運用停止となった。セドが稼働していても
先にルーフのレーダーは使用停止になっている状況が晩年には見られた。


札幌方面砂川署交通課所属機。現在は砂川署自体も廃止になっている。
時の移ろいを感じるねぇ。撮影は2015年6月。砂川一家5人死傷事故の現場
にて交番パンダと共に交通規制を行っている。


札幌方面滝川署交通課所属機。札幌交機所属V37スカイラインレーダ―
パンダと並ぶ。


世代を超えて日産製パンダ2台が第1線へ出ていく。いいですなぁ。


札幌方面豊平署交通課所属機。定番ポイントだった札幌ドーム付近
羊ヶ丘通での撮影。


うきうきサイン会。なんだオマエかよ!


同一個体。札幌市清田区真栄での速取りシーン。加速によりリアが
沈み込むこの姿が魅力の一つ。


なんだオマエかよ!


札幌方面南署交通課所属機。札幌市南区常盤方面での速取りシーン。


この時は戦果ゼロで撤収。猛ダッシュしている訳では無いがやはり
リアが若干沈んでいる。いいね。


札幌方面伊達署交通課所属機。虻田郡洞爺湖町での速取り。


札幌方面美唄署交通課所属機。美唄市進徳町1丁目での速取り。


同じく美唄市にあるパトカーダミー看板。これほどリアルなダミー
看板は他に無い。


セドリックを精密に模した書き割りの上部に本物の赤色散光灯が
装備されている。この看板ってまだ存在するのかね。


札幌交機所属機。北広島市北の里での速取り。


通称「ローソン前」と呼んでいた定番ポイント。この個体は後に
札幌方面厚別署交通課へとお下がりになる。同署に元々あった
170系クラウンレーダ―パンダとのトレードだった。


こちらも札幌交機所属機。ミュンヘン大橋手前での速取り。現在でも
そうだがここは設置式ネズミ捕りの定番ポイント。日中は設置式、
夜間は交機レーダ―パンダというダブルキャストポイントだった。


同一個体。先程も登場した札幌ドーム付近羊ヶ丘通での速取り。
搭載レーダーはJMA-5E。なんだオマエかよ!


当サイト情報提供者の方より頂いたゲタセドリック。ありがとう
ございます。札幌運転免許試験場でのパトカー訓練の現場での撮影。
5ナンバー仕様の非緊急走行仕様の個体。ゲタ車だったと思われる。
今後も皆様からのセドリックパトカー画像をお待ちしております。



当サイト情報提供者の方より頂いた酒取物語画像。ありがとう
ございます。現場は札幌市北区北23条西5丁目。ふら付きや青信号
でのもたつきという典型的な「僕お酒飲んで運転してるでちゅ」
運転をするレンタカーへ職質。


今回の手柄は札幌自ら隊。220系クラウンパンダで撃墜。


特等席に居たスノーブラシをどけて飲酒運転ドライバーをそこへ。
「おるぇ、さけぬぉんでぬぇしぃ」と飲酒事実を認めない飲酒
ドライバー。イキリ金髪だったそうだ。検査の結果違反数値が出た
ので現行犯逮捕。これまでの飲酒運転事案もそうだが、数値が出て
いるのにそれを否認すると現逮となる。それを知らずに罪を深く
するバカが数多く存在する。酒飲んで車運転してる時点でバカ
だから仕方がない。


この後男は北署に引き渡され、そこで本格的な取り調べを受ける。
後の報道でイキリ金髪は札幌市東区に住む29ちゃいの男と判明。
調べに対して男は「間違いない」と容疑を当初から一転して認めた
という。遅ぇ(笑)。なお、撮影に関して自ら隊隊員から珍しく声掛け
があったそうだ。内容は鉄板ジャンル「被疑者の肖像権」をセレクト。

「訴えられたら負けるんだからね! うちら助けられないからね!」

優しい言葉だと解釈する。ありがとう。民事でもあるし、その手の
リスクも自前で回避するのでご心配なく。お気遣いには感謝する。
訴えられたら負けるのは承知。警官に助けてもらおうと思ってこの
稼業をやってない。これからもそれを肝に銘じてシャッターを切る。



当サイト情報提供者の方より頂いた酒取物語画像。ありがとう
ございます。現場は札幌市中央区南8条西6丁目289。


現場を地図で確認。飲んだら乗るな。飲むなら乗るな。


コインパーキングから出ていく車両に職質を掛ける。今回は札幌交機
所属V37スカイラインレーダーパンダ。


飲酒運転逮捕者が後を絶たない状況が続く中、さらに飲酒運転者が
増える12月に突入。より一層の取締り強化が図られるのは必至。


その12月中にはこうした取締り方法の他にも検問による飲酒運転
取締りが予定されている。


今後も皆様からの酒取物語画像をお待ちしております。カメラの
準備はいいか。



当サイト情報提供者の方より頂いた70系カムリ札幌機捜覆面画像。
ありがとうございます。これはこれは。なめたけ作戦対象機では
ありませんか。制限速度ぴったりで走る情報提供者の方の車を
引き離していく札幌機捜覆面。ナンバーは「札幌303 ね 88-99」


札幌機捜の速度違反により一度は対象機を見失うも、たまたま
寄ったコンビニで再び発見。こんな凄い偶然があろうとは。


撮影に関して声掛けあり。もちろんフレンドリーな内容ではない。
そうこなくちゃな。このやりとりも我々にとっては貴重なネタと
なる。

警: 何やってんの? 何撮ってんの? BGM「KICK THE CAN CREW / マルシェ」
情: これは職務質問ですか?
警: 職質以前に人として聞いている。人の嫌がる事をちゅるな。

職 質 以 前 に 人 と し て 聞 い て い る 。 ち ゅ る な 。

どの口が言ってんだよ(笑)。市民が苦言を呈すれば二言目には
組織対応組織対応とほざくくせに都合のいい時だけ「人」を持ち出すな。
情報提供者が当サイトやなめたけ作戦の名前を名前を出した所、
「びっくりカーチェイスにやれって言われたらなんでもやるのか」
と言い出す始末。上から言われて架空の領収書いっぱい書いてた
ような奴がよくおっしゃいますね。道警裏金事件の事はもう無かった
事ですか。随分なご都合ですなぁ。でもあれだね、うちのサイトの
事は相当苦手意識あるねコイツ。情けないねぇ。


撮影を続行。屋根には赤色回転灯用の脱落防止ピンカバー。
捜査用覆面の見破りポイントの一つ。要チェックだ。


逃走。なんとあろう事か職質は無し。あなた方はそれでも警察官か。
道東の方ではちゃんとお手伝いできていたのかい? え?それ何?

「いきましょうよぉ、くぉんなヤツ構う事ないですよぅ」
※ちゅるなの相勤のお言葉。

あんた、本当に警察の人…? そりゃ他の部署から「札幌機捜は
ご褒美タイム」と陰口叩かれても仕方が無いですねぇ。だって
仕事しないんだもん。なめたけ作戦は今後も続行する。ルーメンが
あんな粗相をしなければ、副隊長と隊長が事後処理をおろそかに
しなければ。当サイトにここまでオモチャにされる事はなかった
ろうに。そして監察官室から睨まれる事も無かったろうに。全ては
君たちが自分で蒔いた種ですから。3月の内示をお楽しみに。

2023/Text No.134
炎の匂い染みついてむせる 火災現場3件。小樽放屁事件。築城基地での航空機たち。千葉県警パトカー色々。札幌が濃霧に包まれるサイレントヒル(静岡)に。
2023/Text No.132
札幌市厚別区上野幌 札幌南IC付近一般道での車両火災。火災案件2件。岡山総社での高速隊210系クラウンパンダと悪魔の手毬唄。創成トンネルでの可搬式オービス。愛称は損保くんへ変更。





Sponsor Link







Sponsor Link