世界びっくりカーチェイス2
カメラの準備はいいか?

皆様からの交通安全情報をお待ちしております。



交通取締りの種類について


「移動オービスによる速度取締り」


■ 移動オービスによる速度取締りとは


速度測定器および撮影機器を搭載した車両を路肩に止めてそのまま
測定を行い、設定(検挙)以上の速度を出している車両が発生した際は
ナンバーとドライバーの顔貌を撮影し、車検証記載の使用者の元へ
出頭命令を出すという方式の取締り。道内では2014年頃まで確認されて
いた取締りで、2022年11月現在では本取締りは行われていない。
これとは取締り方式は同じなれど異なる機器を使用する可搬式オービスを
「移動オービス」と呼称する場合があるが、厳密には区別が存在する。


■ 運用と特徴


橋の向こうに止まっている車両が移動オービス。


ドライバーから見ると橋の欄干の構造物の陰になるような位置に
止まっているのがニクイ。


こんにちは。一見ただの駐車車両に見える。だがこれが移動オービス。
運用が確認されていた当時は「路肩に止まる白いワンボックスには
気をつけろ」と言われていた。


移動オービスの特徴について見ていく。車両は100系ハイエース。


アウトリガーと呼ばれる車体固定用の脚。速度測定装置やカメラの
精度を確保するためのもの。


リアハッチに設けられた小型のハッチ。ハッチハッチ。その奥に設置
されている機器はカメラのピント合わせ用の装置。カメラ本体では
ない。前述のアウトリガーとこのハッチは一般車と異なる大きな
特徴と言える。


リアガラス越しに見える機器は3台。向かって左側からストロボ、
速度測定レーダー、カメラとなる。


本陣手前に設置される事前警告看板。検挙されたドライバーから
後にプライバシー権をめぐって訴えられた際の免罪符がこちら。
「事前に取締りを警告していたにも関わらず違反行為を行ったの
だから、撮影させてもらいますよそりゃ」という看板。


■ 稼働の様子


取締りポイントに向けてまさに移動中の移動オービス。ちなみに
移動しながらの測定、撮影はできない。ハッチハッチは閉じられ、
車内はカーテンで隠されている。同一の個体が札幌市内での運用が
確認された翌日には夕張市で、さらにその翌日には釧路市で姿が
目撃されるという事もあった。当サイトで確認していた移動オービス
はこの「札幌800 す 65-74」ともう1台。最後の1台で頑張っていた
のはこちらの個体。


高速道路での移動オービス稼働の様子。「交通監視所」という
看板が例の免罪符。交通監視という言葉に色々な意味が込められて
いるという事だ。


居るね。


撮影設定速度は一般道で時速30キロオーバー、高速道で時速40キロ
オーバーから。いわゆる赤切符レンジでの撮影。


防雪柵の隙間を利用しての取締り。


今では郊外の幹線道路のその脇に止まっている白色のワンボックス
を見ても「もしや」と思う事はなくなったが「昔は移動オービスか!?
と期待したもんだ」と懐かしく思うようになった。


■ 一般道および高速道路電光掲示板の文言について


2022年から道内の一般道および高速道路上の電光掲示板に「移動オービス
取締り強化中」の文言が表示されるようになった。これは記事冒頭で
触れた取締り方式は同じなれど異なる機器を使用する「可搬式オービス」
を指しており、本記事における移動オービスを指しているものではない。
本当の移動オービスはもう死んだのだ。狼も死んだ。獅子も死んだ。

交通取締りの種類について
交通取締りについて各方法別に解説。



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