Back Number
2021/Text No.004
当サイト情報提供者の方より頂いた交取覆面画像。ありがとう
ございます。つい先程まで、シーベル・ながら運転取締りを行って
いたそうだ。撮影は東区丘珠町644 苗穂・丘珠通り。
札幌交機所属210系クラウン覆面「札幌303 す 81-07」
撮影に関しては非常にフレンドリーだったそうだ。新年の挨拶も
互いにしたという。優しい世界。なんと気持ちの良い連中
じゃろう。
前面警光灯にも着雪して白くなっている。で、この現場だが、
引きで見てみよう。
お気づきだろうか。
すぐ隣は墓地なのだ。
厳かな雰囲気ですなぁ。
現場を地図で確認。これからもこのエリアには期待したい。
当サイト情報提供者の方より頂いたTE71カローラレビン画像。
ありがとうございます。撮影はカリフォルニア州ロサンゼルス。
凄いなぁ。未だに現役で走るヴィンテージ。最終生産年は
1983年。
湿度の低さや税制の優しさ等、色々な好条件が2021年でもなお、
こうして往年の名車が生存している。そして何より、オーナーの
愛情がこうしたヴィンテージが生き続ける理由だろう。
当サイト情報提供者の方より頂いた210系クラウン交取覆面&200系
クラウンレーダーパンダ画像。ありがとうございます。撮影は
苫小牧署。同署にはこの2台が所属する札幌交機の分駐所がある。
210系クラウン覆面「札幌303 す 77-34」
200系クラウンレーダーパンダ。搭載レーダーは色々あったLSM-100。
特許出願項目であった、走行間測定能力については、色々あって
封印された。
レーダーパンダの運行前点検。
「未知との遭遇」状態。あの映画って最後は悲しいんだよね。
機密を守るために国に殺される国民も多数出る。
覆面も出撃準備。隊員が被っているのはヘルメットインナー
メッシュと呼ばれる物で、ヘルメット内の蒸れを軽減し、
ヘルメット内を清潔に保つ目的のもの。隊員によっては帽子で
代用している事も。
運行前点検。いかにも出撃前という雰囲気が良い。
リアの灯火類ももちろん点検。道交法順守の権化とも言える存在だ。
自身に不備があってはいけない。
当サイト情報提供者の方より頂いた200系クラウン交取覆面画像。
ありがとうございます。降りしきる雪の中でも、「あれは覆面
じゃないのか」と期待する気持ちは忘れない。
コイツは函館交機所属「函館300 て 85-35」キッチリ押さえて
おきましょう。
当サイト情報提供者の方より頂いた210系クラウンレーダーパンダ画像。
ありがとうございます。肝心のLSM-100のレーザー照射部に雪が
付着しているが、今回は問題なし。飲酒運転取締り中との事だ。
西区役所前にて目に付いた車両に職質をかけるという展開。
当サイト情報提供者の方のクルマへの職質にて撮影との事。情報
提供者の方もパトカーを撮影したかった所、向こうも目に付いた所、
互いに都合が良かったという事ですな。隊員は非常にフレンドリー
だったそうだ。今年の3月までに納車される新車レーダーパンダ
についての話題にもったそうだ。未確認情報ではあるが、9台納車
されるウチの数台は方面本部にもばら撒きになるとの事だ。
※納車場所は9台とも琴似庁舎。
当サイト情報提供者の方より頂いた事故現場画像。ありがとう
ございます。写っている2台が当事車両。
A当なのかB当なのかは不明。フロントをフルラップで破損。
片側2車線の道路だが、除雪でできた雪山で片側1車線に。そこを
潰しての片側交互通行に。その規制と誘導にあたる白石署交通課と
地域課。
210系クラウンパンダ。アスリートグレードという事で、交通課と
思いきやコイツは地域課所属機。どういういきさつなのか、
イレギュラーでアスリートが地域課機に採用。
その後ろにはE25キャラバン事故処理車。
地域課所属アスリート。いいねぇ。
どういう事故だったんだろうねぇ。
事故は本当に嫌なものだ。金も時間も失われていく。誰も望んで
いないのにそれは起こってしまう。明日は我が身だ。気を引き
締めて運転に臨みたい。
当サイト情報提供者の方より頂いた札幌地裁画像。ありがとう
ございます。2021年1月13日、こちらの第805号法廷にて札幌交機
による速度違反捏造事件の判決言い渡しが行われた。「吉本
メソッド」「やぶさめモード」等の言葉が生まれたあの事件だ。
詳細はもうここでは省く。元札幌交機第一中隊所属の吉本潤被告に
下された判決は、検察の求刑通り懲役2年6ヶ月。しかし執行
猶予5年も併せて下された。それではここからは、当サイト情報
提供者の方が速記により記録した裁判官からの判決内容(一部抜粋)
を書き起こすものだ。
それでは被告人に対する証拠隠滅、虚偽有印公文書作成、同行使
被告事件について当裁判所は次の通り判決します。主文、被告人
を懲役2年6月に処する。この裁判が確定した日から5年間その
刑の執行を猶予する。主文は以上です。
以下理由の要旨を述べます。まず、罪となるべき事実の概要は
以下の通りです。被告人は北海道警察警察官として、北海道
警察本部交通部交通機動隊に所属し、交通指導取締り等の職務に
従事していたものであるが、道路脇に駐車した交通取締り用
無線自動車から、同車に搭載された車両速度計測装置のレーザー光
を取り締まり対象車両に照射して測定、記録させた速度を以て
交通指導取締りをすべきところ、最高速度超過が測定されるも、
記録されるに至らなかった場合などにおいて、自己の交通取締り
の実績とするため自己が乗務していた交通取り締まり用無線
自動車を走行させながら道路外の固定物に同装置のレーザー光を
照射して測定、記録された速度を以て取り締まり対象車両の
運転者が出した速度であるかのように仮想して取り締まろうと
考えた。
<中略>
令和元年8月8日から令和2年5月25日までの間、10回に渡り北海道
警察本部交通部交通機動隊事務室内において別表各記載の
ものに対し前記各交通事件原票10通、及びこれにそれぞれ
添付引用されている前記各最高速度違反現認書10通をいずれ
もその内容が真正な公文書であるとしてそれぞれ一括して
提出して行使した。尚、別表番号5の〇〇さんに関する事案
については速度取締り場所を千歳市平和1388番地と認定した。
以上はこの法廷にて取り調べた証拠によって認めました。
<中略>
(懲役2年6ヶ月の理由について)
その刑についての理由を述べます。
まず、刑事司法においては適正に収集されて証拠に基づいて
判断をするということが前提としてあります。然るに本件は
警察官である被告人が証拠価値の高い、客観証拠である速度
測定結果を偽造し、その偽装の証拠を用いて虚偽の最高速度
違反現認書や交通事件原票を作成、行使したというものである。
被告人の本件各犯行はこの刑事司法の前提を蔑ろにする悪質
なものである。その結果9名もの自動車運転者が刑事事件
となるのを避けて反則金の納付を余儀なくされ、1名について
は刑事事件となって罰金刑が科されるにまで至っており、
取締り対象者らの被った不利益も重大である。被告人の一連
の犯行は刑事司法に携わる捜査機関に対する信頼を大きく
損なうものであり、社会的影響の大きさも無視する事はできない。
こうした悪質な犯行に及んだ理由について、被告人は車両
速度計測装置が最高速度超過を測定したものの、違反を確定
することができず、記録されなかったため取締りができ
なかったことに歯がゆさを覚えていたと述べている。しかし
嫌疑のある者を証拠を偽装してでも処罰してよいということ
にはならず、適正に証拠を収集するという警察官の職務の
重要性に対する意識があまりにも低いというほかない。
そもそも被告人は反則行為となる最高速度超過の取り締まり
に熱心である一方、より悪質で取締りの必要性の高い反則
行為とならない最高速度超過については元々取締りに消極的
であり、本件犯行の手口を思いついてからは反則行為と
ならない最高速度超過を測定記録しても反則行為におさまる
程度の速度測定結果を偽装して処理することもしている。
結局のところ被告人は恣意的な運用をして交通指導取締りの
実績を積みやすい反則行為の取締りばかりをしていたと
みられるのであり、動機に酌量の余地はない。尚、取締り
実績の評価方法や被告人が違法な取締りを行っている旨の
報告がされていたにも関わらず被告人の上司らが直ちに問題の
是正に向けた適切な対応をしなかったことなど、当時の職場
環境に問題があったことは弁護人の指摘する通りである。
<中略>
(執行猶予5年の理由について)
以上によれば被告人の刑事責任は重く、実刑を以て臨む事も
考えられる。しかし、同種の事案の量刑の実状を前提にすると、
一連の違法行為により取締り対象者らが被った損害が回復
されつつあること、被告人が不正を認めて捜査に協力して
いること、被告人に前科はなく当然のこととはいえ懲戒免職
処分を受けるなど、既に一定の社会的制裁は受けている
ことなどを考慮すると被告人に対してただちに実刑を科す
ことはいささかためらわれる。そこで被告人に対しては
主文である刑を科した上で法律上最も長い5年間、その刑の
執行を猶予こととしたもの。以上が判決の内容になります。
執行猶予が付されましたのでその意味について説明をします。
この裁判が確定してから5年の間、何も犯罪を犯さなければ
今述べた2年と6ヶ月、刑務所に行く必要はありません。
行かないくていいということにはなります。しかしながら
5年の間に何か別の犯罪を犯してこうして法廷に立って有罪の
判決を受けますと次はまず間違いなく実刑判決、つまり刑務所に
行きなさいという判決を受ける可能性が高いです。そうしますと、
その新しい事件の刑に今回の2年と6ヶ月が加えられて相当
長い間服役するということになります。そうならないように
5年の間充分気をつけて生活をするようにしてください。
これが判決内容だ。要点をまとめると、
証拠能力として大きな速度測定結果を捏造した事は、刑事司法
の在り方を蔑ろにした悪質なものである。
本来検挙処分される必要のなかった取締り対象者の不利益も
大きく、これは捜査機関に対する信頼を大きく失うもの
であり、社会に与えた影響も大きい。
とりたてて被告が取締りに熱心なあまりに及んだ犯行とは
言えない。何故なら普段から処理が面倒な赤切符クラスの
違反を見逃し、捏造の方法を見つけた後には、その赤切符
クラスの違反を青切符クラスに捏造して検挙もしている。
被告人の犯行が被告人の所属する交機内部において発覚にするに
いたっても、その事実をもみ消そうとした組織体質にも
問題がある。
しかし被告は懲戒免職となり捜査にも協力的で、前科も無く、
取締り被害者の損害も回復されつつある事から、執行猶予を与える。
という事だ。今回の判決で唯一出て来るのが「尚、別表番号5の
〇〇さんに関する事案については速度取締り場所を千歳市平和
1388番地と認定した」というもの。住所から、「あー、
エプソン前前か」と思うのだが、同住所は
ここだ。エプソン前前ではない。こんな所で速度取締りを?
これは興味深い。
昨年2020年秋から、当サイトでは最大の関心事の一つとしてこの
速度違反捏造事件を追ってきた。ここに来て本件は一つの終わり
を見せたと言える。雪が解ければ、また例年通りのペースで
速度違反取締りが再開されるだろう。実際今年3月までには
道警に新たなレーダーパンダ9台が納車される。いつもの
激突戦域が各地で展開される。だが、この事件があった事は
心のどこかに置いておきたい。忘れる事のないように。いや、
忘れる事はできないだろう。これだけの事件は、そうそう明るみに
出るものではない。