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2019/Text No.148
当サイト情報提供者の方より頂いた「緊急車両通過します」画像。
ありがとうございます。爆発物らしき物が発見されたとの報を
受けての一連の画像となる。
4代目パジェロ災害活動車が先頭。
爆発物処理筒車が続く。
荷台には爆発物とおぼしき物を収容した「筒」が。
筒本体。爆発物は液体窒素で冷却され、強固な筒に入れられるが、
天井部分はカバー装置と呼ばれる布状の物で蓋がされる。これは
万一爆発したとしても、密閉による爆発効果を最小限に抑える
アイデア。燃料貯蔵庫の天井が、爆発の際にはあえて飛ぶように
できているのと同じ理屈だ。
規制線の合間を抜けていく。
この後、乗員も飛び降りて、無人で疾走する処理筒車だけが崖や
岸壁から落ちて爆発する。嘘つくな。でも、そういう描写って
ドラマではよくあるよね。機動戦士ガンダムではジャブローでGMに
仕掛けられた爆弾を外してうんぬんの話しであった。またガンダムかよ。
常駐警備車がしんがりを務める。
もちろんサイレン吹鳴。なかなかの緊迫感だったそうだ。
爆発物は現場から離れていったが、規制は続く。自ら隊所属210系
クラウンパンダ。
嬉しい外道。札幌交機所属BMレガシィ交取覆面。今回の爆発物
騒ぎを受けて、付近の取締りエリアから規制の応援に駆けつけて
きたと思われる。ナンバーは「札幌302 て 33-72」
今回は交取現場とはまるで毛色が違うにも関わらず、同じ位の
インパクトを持って別ジャンルの車両(しかも交取覆面)が現場に
現れるシチュエーション、いいですなぁ。コミック版機動警察
パトレイバーでの廃棄物13号エピソードで、突如現れる
別エピソード「グリフォン編」のシャフト社製レイバー
「グリフォン」のごとし。あの演出、シナリオには痺れた。
渦中。東区東雁来の道央札幌郵便局。「郵便物の中に爆発物ような
ものがある」との通報が発端だったそうだ。
最悪の事態も想定して、消防車両も展開。ただこの時点では問題の
物体は既に搬送されている。消防車両も間もなく撤収していったそうだ。
その爆発物のようなもの=郵便物には「ロケットランチャー」と
書かれていたそうで、そりゃ大騒ぎになるわってなもんだ。だが
ロケットランチャーであればロケット弾ではないので、いやそういう
事言ってんじゃねぇんだよ。「コマンドー、繰り返します、
コマンドー」一体何が始まるんです? 第三次世界大戦。
郵便局構内の消防車両も撤収準備。
キャリアーへと撤収される爆発物処理用I型。先端のマニピュレーターで
爆発物をくすぐり爆発させる事から、コチョコチョ君と我々は呼んで
いる。くすぐらないし、爆発させない。
訓練や式典では見かけるコチョコチョ君だが、ガチの現場での姿は新鮮。
それが撤収時の姿でも。
車体は無事に荷台へ。荷台も水平に。
操縦席近影。
アーム収納作業。繊細なくすぐりを追求した機器だけに、その扱いも
慎重だ。だからくすぐったりしないっての。
でも、本当に丁寧に、慎重に事を運んでいたそうだ。いいね。
もうすぐ帰隊できそうだ。RTB.
遊撃車II型。
同車の後部には、冒頭で登場の爆発物処理筒車のそれとは別形状の筒が。
こちらも恐らくは爆発物を回収するための容器なのだろう。
ダークブルーのユニフォーム、カッコいいなぁ。アメリカのSWAT隊員
みたいでいい。
車内へと収納。
事件性も充分に考えられる事案という事で260系アリオン捜査用覆面も。
画像原版から得られたナンバーデータと、任意保険加入リストとの
照合で、コイツは機動捜査隊所属機である事が判った。あの任意
保険加入リストは本当様様だよ。
T31エクストレイル捜査用覆面。コイツの所属は鑑識課。やはり様様。
報道陣の皆さん。
再びコチョコチョ君の勇姿。
本件は荷物に「ロケットランチャー」とは書かれていたものの、
火薬類も含めて危険性のある物では無かったそうだ。人騒がせでは
あるが、本物よりはイイ。
こちらも当サイト情報提供者の方より。ありがとうございます。
帰路につくコチョコチョ君の姿。皆、同じ物を見ていたんですなぁ。
嬉しい限りです。